お知らせ・ブログLatest News

結婚式のBGM選びについて

結婚式のBGM選びについて

挙式や披露宴で流す音楽を選択するのは楽しいのですが、大変です。
挙式で言うと、お客様の入場、新郎入場、新婦入場、指輪交換、ベールアップとキス、署名、新郎新婦退場、参列者退場、フラワーシャワーのシーン。
そして披露宴になると、お客様入場、新郎新婦入場、乾杯、ケーキカット、色直し退場、歓談、色直し入場、再び歓談、花束、新郎新婦退場、お客様退場と、シーンも増え、歓談中は曲数も必要なので、かなりの量です。

挙式では退場とフラワーシャワー以外は、神聖で静かな曲、披露宴では明るく、が主流です。
どのシーンにも「ヤマ場」があります。
例えば挙式の新婦入場では、「ドアオープン」の瞬間と、お父様と新郎が交代して二人で祭壇に向かう頃に盛り上げが欲しいものです。
何も考えずにただ曲を流すと、ここで間奏部分に差し掛かってしまい、しーんとなることもあります。
ベールアップからキスの瞬間も挙式の中では最大の盛り上がりシーンなので、音楽もクライマックスに達しなければなりません。
しかし実際にはその前の指輪交換に時間がかかったり、緊張のあまりベール上げもそこそこにすぐキスしてしまったりと
予定通りのタイムで物事は進みません。
会場に音を出すデッキが2台あると、1台にサビと呼ばれる一番カッコいいところをセットしておき、キスの瞬間に元の曲をフェイドアウト(音をだんだん小さくして消えること)してもう1台のサビをクロスして出す、と言うテクニックが使えます。
しかしデッキが1台しかないと、トラック1に入れた曲を手動でボリューム調整しながら消し、一旦ボリュームを大きく戻してからトラック2のサビを出す、と言う忙しい作業になります。
何と言っても1から2に行く間の空白が間抜けた感じになるのが残念です。

結婚式のBGM選びについて

最近の披露宴では明るいというよりも、ガンガンと元気な曲がかけられます。
しかし花束贈呈と、その中の新婦から両親へのお手紙シーンだけは静かな曲が選ばれます。
曲想だけでなく、お手紙を読む新婦の声が聞こえるように、歌詞のある曲は避けられ、楽器演奏だけの曲が静かに流されます。
そしてお手紙を読み終わった後、花束を持ってご両親の元へ進む頃、曲は盛り上がってゆき、花束を渡すシーンで最高潮に盛り上がるのですが
この時はよく「ありがとう」などの意味を持つ歌詞のある曲が使われます。
最近のJ-popでは、こういうシーンで使われることを狙って発売される曲が結構あります。

こんな感じで、演出の立場では選曲について思うことも色々ありますが
要は主役である新郎新婦が好きな曲が流れるのが一番です。
思い出の曲や、好みの曲に囲まれて、幸せな結婚式・披露宴ができるように、私たちは願っています。

アッシュの
最新情報をフォロー

Follow Us