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ウエディングのDXを妨げるもの

ウエディングのDXを妨げるもの

最近はアプリで乗れるタクシーが多くなり、乗る方は助かる。
お釣りの心配がないし、着いたらすぐ降りて動き始めることができる。
それに決済も設定しておけばスムーズで精算の手間要らずだ。
ところが、どうも「おかしな」シーンに出くわす。

ケース1)アプリを使うには、タクシー内のタブレットで「G*タクシー」などのボタンを押して
QRコードを表示させるのだが、そのボタンがテープで隠れている。
運転手に「ねえ、ボタン隠れてるけど・・・」と言うと、
「みんなスマホかざしてやったはりまっせ」
「コードなくても接続できる場合もあるけど、これはボタン押さないとダメみたい」
「そうですかぁ、私どういう仕組みになってるか知りませんねん。現金でお願いします。」チーン

ケース2)アプリ使えるから、と思って乗り込んだら、
タブレットにテプラで「アプリは使えません」と貼ってある。
え?と思い「壊れてるの?」と聞くと
「わかりません。会社からはなるべく使わんようにと言われてるし・・・」チーン

ケース3)車中で無事支払いが終わってチャイムも鳴った。
普通はこの時運転手が「ありがとうございます」と言うが、この人は何も言わない。
目的地に着いて降りようとしたら「1200円です」
「え?支払いしたけど!」
「あーーーー、あれねえ・・・」
それからボタンを押し始めて帳票らしきものを出して、初めてそこで解放された。
現金で払った方が早かった。チーン

どのケースも、運転手がこの便利なシステムを理解していないし、知ろうともしていない。
何を聞いても「いや、会社が勝手に付けまして」
ひどい場合は「運転席から見えへんし、わかれへん」
「それ使うたら、どないなりますのん?」

どれも50代以上の運転手だが、こういうケースが結構多くてがっかりする。


ウエディングのDXを妨げるもの

タクシー業界の業務効率化と顧客満足に大きく寄与するこう言うシステムだが、
どうやら一部のタクシー会社からは歓迎されていない気がする。
タブレットをつけるが説明も研修(と言うほどのことはないが)もしない。
そして「なるべく使わないで」と上司が言う会社って・・・思わず社名を控えたくなる。

タクシー業界だけでなく、多くの業界は、まだアナログの森である。
特にウエディングは、紙、紙、紙の世界。
紙で物事を処理しなくなれば、ずっと快適で便利になるのに物事は進まない。
なぜなのか?と考えるが理由はどの業界でも同じ。
1.導入と利用にコストがかかる。
  きちんと数字を出して計算したら、
  絶対取り戻せるのに、大きな枠で物事を考えず
  ただひたすら拒否。

2.業務フローを変えないといけないのが面倒だ。
  変革とはそもそITに関係なく、
  「業務フローを見直すこと」なのになあ。。。

3.利用できない社内人材が結構いる。
  年配の人にとっては、当たり前ことが当たり前でなく
  使い方がわからない。
  そう言う人が意思決定者だとまずい。


このまま永遠に変わらないかと心配したが、コロナきっかけで少しは進んだ。
リモート勤務、zoom打ち合わせを余儀なくされて、
今までホスピタリティが大切だからタブー、とされてきたことが、当たり前になった。

ウエディングのDXを妨げるもの

デジタルトランスフォーメーション至上主義になりたいとは思わないが、
不便はなくしたいと思う。
会社側の業務効率だけの問題ではなく
「結婚式って面倒臭い」と思う若いカップルが増えている時代
そこは解決してあげるのがホスピタリティであろう。

プランナーもペーパーレスで快適かつミスなく仕事が進められれば、
苦痛が減り、よりハッピーな気持ちで新郎新婦に対応できる。
より提案に時間をかけ、新郎新婦に喜んでもらえるはずだ。

IT導入はお金がかかるだけ、ではなく、そこでかけたお金が、
どう取り戻せるかをきちんとシミュレーションしてほしい。
実は導入しない方がよほど高くつくはずだとわかってほしい。
そうして企業が、いや業界が生き残ることが
本当の「サステナブル」ではないだろうか。

どうすれば、DXでみんなを幸せにできるのか
もっともっと考え続け、行動してゆこう!

ウエディングのDXを妨げるもの

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