今日は少し高尚なお話。

リベラルアーツって聞いたことがありますか？
古代ギリシャは自由民と非自由民（奴隷）に分かれていましたが、自由民だけが教養を高めるための教育を受けることができました。
教育の科目はリベラルアーツ（自由七科）と呼ばれる７科目で、「人が持つ必要がある技芸（実践的な知識・学問）の基本」だとされました。
そしてこの７科目は三学（文法学・修辞学・論理学）と四科（算術・幾何・天文学・音楽）、そう、何と「音楽」がちゃんと入っていたのです。
古典とか歴史なんぞはそもそも必要とされていなかったのです。

話は現代に飛んで、今教育界でとても重要視されるのがSTEAM教育です。
これからの時代に必要とされる人材を育てる教育内容、そしてAIに代替されにくい知識や技術を身に着ける学問とも言われます。

まずSTEAMとは次の５つのカシラ文字から構成されています。
1.Science（化学）
2.Technology（技術）
3.Engineering（工学）
4.Art（芸術）
5.Mathematics（数学）

STEAMはこれからの時代に必要とされる人材育成のため、ITやロボット技術、プログラミングなどを学んで、判断力や自発性、問題解決力を養うものですが、実は4のArtは最初入っていませんでした。

しかしアメリカの偉い教育者が、創造性の大切さ、クリエイティビティがあった方がより成果を出せることを提唱したため、Artが取り入れられました。
当時のオバマ大統領が演説で言及し、2013年には年間約30億ドルの予算を割り当てた国家戦略として展開するなど、アメリカが重要視して普及に力を入れた教育法でもあります。

もちろんアートは音楽だけでなく、ダンス、演劇、写真、絵画、デザインなどあらゆる芸術を含みます。
このような学問で感性を磨き、創造力のある生徒を育成するのです。

STEAMは、これからの時代に持っていると有利な能力を身に付けてくれます。
感性を磨きながらもう一方で論理的思考が身につき、問題解決能力が培われると言います。
科学やテクノロジー、プログラミングなどを学ぶことでゲームやアプリ、WEBサイト、ロボットなど、さまざまなものを自分で作れるようになります。
これからの子供たちは大変そうでもあり、同時に夢があって楽しそうですね。

しかしいつの時代にも、音楽は欠かせない重要な科目だということは、音楽を仕事にしている私たちにとってはとても嬉しい事実です。
音楽を学び、結婚式の仕事にすることに、大きな誇りを持って、コロナに負けずに頑張りましょう！