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関西初のキリスト教結婚式のこと

株式会社アッシュは8月から設立35周年に突入します。
それでこの35年間の歩みについて、少しだけ書いてみようと思います。
まだ関西(関東もかも)のホテルにチャペルというものが存在しなかった1988年頃、
(ということはもちろん今は当たり前のゲストハウスは影も形もありません)
あるホテルから、「キリスト教式結婚式を企画しようかと考えている」とオファーを受けました。
当時の会社名は「アッシュ」ではなく「音楽工房リップル」
リップルとは「波紋」を意味し「業界に波紋を投げかける」という大志を抱いて誕生した会社でした。

オファーを受けたものの、キリスト教の結婚式など見たこともありません。
でも、電子オルガンでパイプオルガン風の演奏をしたり、
賛美歌の伴奏をすることは得意中の得意。

プレゼンはすんなりと通り、いよいよキリスト教式結婚式が販売されることとなりました。
1986年に創業した当社にとって、初のウエディングでの契約に胸が高鳴りましたが
結局1年間で受注数は8本。
平日だけのお試しプランということもありましたが
当時はまだ「なぜ仏教国日本でキリスト教結婚式なんぞ・・・?」という時代でした。

関西初のキリスト教結婚式のこと

それでも神前式とはまた違った明るさや
誰でも出席できる自由さ、
何よりも純白のウエディングドレスが着れる喜びもあり
キリスト教結婚式は少しずつ広まってゆきました。
3年目には一気に300組に近づき、関係者みんな腰を抜かしました。

一般の人々にとって「結婚式」とは、挙式と披露宴の両方を指すことが多いのですが
我々業界人にとっては「挙式」は挙式、披露宴は「宴」です。

最初の契約依頼、株式会社アッシュは、挙式のコーディネートに特化するようになりました。
牧師先生とオルガニストだけだった挙式メンバーは
間も無く聖歌隊2-3人が加わるようになり
牧師は日本人だけでなく外国人となり
そして、バイオリン、フルート、ハープ、オーボエなどいろいろな楽器が加わることで多彩な広がりを持ち始めました。
今では仕事の80%が「挙式」です。

関西初のキリスト教結婚式のこと

一時は挙式の90%がキリスト式という時代もありましたが
今は人前式も結構増えて、バランスを保ちながら続いています。

つくづく思うので、「挙式の仕事をやっていて幸せ」ということです。
一般に「結婚式」と言われるものの中で、挙式はたった20分です。
費用も、披露宴にかけるお金を思えば、些細な額です。

それでも、挙式はウエディングの要であると、ずっと思い続けてきました。
たった20分と短い時間ですが、新郎新婦はそこで誓い、祈り、宣言されます。
もちろん家族や友人たちと楽しく過ごす披露宴も大切ですが、披露宴はその名の通り「宴」
それに先立つセレモニーがあって始めて、ウェディングが引き締まるのです。

人生最高の喜びの瞬間。
その場に立ち会えるって、なんて幸せなんだろうと、挙式に出演する人たちは皆感じています。
こんな美しい、素晴らしい仕事が他にあるでしょうか?

関西初のキリスト教結婚式のこと

35年前、営業のやり方も分からず、祈るように置いてきた1枚の名刺から
挙式の仕事のオファーをいただいたこと。
それは小さな偶然かもしれませんが、株式会社アッシュにとっては本当に偉大なハプニングなのです。
そして、挙式の仕事を重ねるにつれて、宗教を超えた「祈り」「誓い」の大切さを学びました。
「神」と呼ぶべきなのかどうか、わかりませんが、人々の心の中に「神なるもの」が存在するという、温かい信頼も持つことができました。

これからも株式会社アッシュは何かに守られて前に進み続けます。
世界中の愛し合うカップルを祝福するために。

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