ウエディングの仕事はチームワークだと、良く言われます。
結婚式場スタッフはもちろん、衣裳、花、写真、映像や私たち株式会社アッシュのように挙式や音楽関係の担当者が、おふたりのために一致団結してベストな結婚式を作り上げます。

特に当日はみんなが集結して結婚式が無事終わるように力を合わせるのですが、
誰か一人でも予定していた人員が現場に行けなくなったら大変なことになります。
社内に代わりがいる業種ならともかく、当社のように演奏者となると、本当に深刻です。

当然、人間ですから、当日の朝、急に腹痛がする、熱がある、吐き気がする、ということはあります。
また元気に家を出ても、途中不慮の事故に会うこともあるでしょう。

そんな時のために、株式会社アッシュでは、緊急サポート体制を設けています。

①まず本番当日、何時に家を出るかをあらかじめシステムに個人が入力できるようになっています。
②その日、その時刻に、「今から出発します」という電話を受けられるように、専属電話オペレータがスタンバイしています。オペレータはもちろん、①のリストを持って、無事出発した人をチェックしてゆきます。
③約束の時間に電話がない場合、オペレータはその人に電話をします。
この場合、考えられるのは「時間の勘違い」「寝坊などで忘れている」「電話するのを忘れてすでに出発してしまった」のいずれかです。
④電話でキャッチでき、原因がわかればそれで大丈夫ですが、電話を忘れて出かけた、などの原因で捕まらないこともあります。
この場合は「その人は行かない」と判断します。決して「まあ、大丈夫だろう」という楽観的解釈はしません。
⑤この段階で事務所または社員に連絡があり、すぐに代替え要員をアサインする、という手順です。

代替えと簡単に言っても、休日の朝すぐに代わりが見つかるとは限らず、この段階まで来るともう「社内騒然」の状態です。
事件は得てして早朝に発生することが多く、社員が電話で叩き起こされたり、通勤途中に下車して駅のホームで代役探しにかかったりするのです。

通常現場では全員揃った時点で「揃いました」と会社に連絡が入ります。
間違いなく電話をして出発しても、100%到着するとは限らないからです。
例えば、電話をした後に場所を勘違い、間違って下車駅を通り越す特急に乗ってしまったなど、
考えられないミスも発生します。

緊急サポートとは、あらゆる悲観的なケースを想定し、それをカバーすることです。
株式会社アッシュでは、「信頼はしても信用はしない」を原則としています。
本人がどれだけちゃんと時間に到着しようと思っても、できない場合があるからです。
それでも結婚式は無事、和やかに行われなければいけないからです。

そんな思いの凝縮された中で、お二人の結婚式が成り立って行くのです。